うがいデマ報道…
いやいや、見事なほどデマ報道で、市場は大混乱…
報道直後からポピドンヨードうがい薬の問い合わせが殺到し、メーカーの出荷規制が入り入荷は未定状態…
本当に必要な方に届けられない。
第二のマスク騒動勃発だわ…
ホント著名人の安易な発言は勘弁してほしい…
さて、『ウガイで重症化しない』というデマ報道について
昨日、大阪の首長二人が
「イソジンうがい薬で重症化を防げる」かのような発言をし、メディア各社が「うがい薬で重症化が防げることを知事が明らかにした」
と報道しています。
(市販先発品:イソジンうがい液 医療用:イソジンガーグル 後発・一般名:ポビドンヨードうがい液 以下、ポビドンヨード)
しかし、元々の引用研究は、「ポビドンヨードの含嗽で唾液中のウイルス量が減った」という内容に過ぎません。
ご存知の通り、ポビドンヨードは人体に取り込まれることは少なく、血中に移行することは稀です。
つまり、含嗽による口腔内の残留ヨードが口腔内のウイルスを失活させますが、鼻・気道・肺のウイルスには作用しません。
よって、「唾液中のウイルス量が減る」ことはあっても、「重症化を防ぐ」には結び付きません。
仮に「唾液中のウイルス量を減らす」ことが目的であれば感染陽性者だけに処方するべきです。
症状を有さない非感染者が予防で用いるのであればセルフメディケーションの対象でありますが、既に店頭は入荷待ち状態で入荷は未定…
さらには、昨年末の季節性インフルエンザ予防から需要過多で流通は途絶し、昨日の会見によって医療用も流通が制限されましましたので、ご処方いただいても交付することは困難です。
なお、このようなデマ情報が広く流れることで、『唾液によるPCR検査』の信頼性が大きく損なわれていることでしょう…